鈴バラについて

食欲の秋
読書の秋
芸術の秋
収穫の秋

早いものでもう9月ですね。
蕎麦に鈴バラにお米に…収穫ラッシュです。
今日はその鈴バラについて少しお話を。
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よしの鈴バラ(ロサ・グラウカ/ローズ・セテゲラ)の歴史

昭和39年頃、吉野喜雄さんが友人から見慣れないバラの幼木をもらい
自宅の庭に植えたことに端を発する。

昭和52年に深川市の特産品指定を受けると、同年秋には10万本という苗木が売り出され
昭和53年深川市特産バラ組合が設立された。当時わずか6戸の農家からのスタートだった。

昭和63年には商標登録され、作付け戸数も増え続け平成12年には実に31戸の生産者が取り組み産地として確立された。

しかし、高齢化による離農や新規生産者の減少により、平成25年には生産者10戸まで減り現在に至る。

よしの鈴バラはバラ科の落葉低木であり、6月下旬には濃桃色の可愛らしい桜よりやや大きい花を開花させる。
落花後はグミ様の実をつけ、お盆が過ぎた後の初秋に気温が低下してくると、鮮やかな赤色に色づいてくる。

ちなみに実は食べられない。

道内外に秋を感じさせる実ものとして需要があり、生け花をはじめ会社やイベントのディスプレイや
短く切ってブーケ等にも使用されており、用途は多様化されている。

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ざっとこのような感じなのですが、色んな花や花木の中ではマイナーで決して一般の方の認知度も高くはありません。

しかし鈴バラを好きな人、楽しみにしてくれている人がいるのも事実です。
それは市場の方、小売り店の方、そして消費者の方。

実際に会って鈴バラに対する想いを聞くと、途絶えさせてはダメだと思うし鈴バラへ愛着もわくようになりました。

深川市特産 よしの鈴バラ
本日市場へと初出荷されています。
花屋に並ぶのももう少し。

是非お見かけの際は、足を止めて眺めて見てください。